2018年1月25日、妊娠15週1日目でクアトロマーカーテストを受けてきました。
クアトロマーカーテストは、出生前診断の1つで、母親の血液を採取して含まれる成分を検査することにより、染色体異常の「確率」を算出するテストです。
私は現在29歳で妊娠15週目であり、子供を出産するときには30歳になっています。一般的には高齢出産と言われる年齢ではないのですが、胎児の染色体異常について出産前に知っておきたいという気持ちが強かったので、自らの意思でクアトロマーカーテストを受けました。
クアトロマーカーテストを受けるまでは、本当に必要な検査なの?確率を出して意味があるの?染色体異常の確率が高いという結果がでたらどうする?など、とても悩みました。
ここでは、私がクアトロマーカーテストを受けたときの検査の様子や、クアトロマーカーテストを受けるに至った出生前診断に対する考え方について、書いていきたいと思います。
クアトロマーカーテストの検査。
妊娠15週1日目の日に、クアトロマーカーテストを受けるためにいつも通っている産婦人科に行きました。
クアトロマーカーテストでは、テストの実施自体にはそこまで時間はかからず、産婦人科で血液を採取しただけで終わりました。検査自体には5分もかかっていません。
血液を採取した後で、先生より下記の2点を質問されました。
・糖尿病の有無
・旦那さん側も含めて親戚に染色体異常の人がいるか
採取した血液の成分と、上記の質問の項目も合わせて提出して確率を算出するようです。
検査の費用は27000円でした。
結果は1週間~2週間後。
クアトロマーカーテストの結果がでるまは、1週間から2週間ほどかかるとのことでした。
結果を待つ側としては、「1週間か2週間後」というのはざっくりとした伝えられ方だったので、もっと正確に教えて欲しいな、と感じました。
先生からは、2週間よりも早く結果が返ってくる可能性もある、と説明を受けました。
そして、「結果をみて、早めに伝えたほうが良いようであれば、電話します」と言われました。あまり良くない結果の場合は電話がかかってくる…ということです。結果は早く知りたいですが、電話はかかってきて欲しくないなと思っています。
結果としてわかるのは確率だけ。
クアトロマーカーテストの結果ですが、この検査は確定検査ではないので、結果として出てくるのは「確率」の数字だけです。
例えば、500分の1の確率で染色体異常の確率がある、というのがクアトロマーカーテストの結果として出てきます。
この数字をどのように捉えるのかは結果を受け取った本人の判断になるので、結果の捉え方がとても難しい検査だと感じています。
例えば、確率が2分の1という結果が返ってきたとしても、この結果は染色体異常があるのは50%の確率なので、染色体異常ではない確率は50%もある、という捉え方もできます。でも、2分の1という確率は高いと感じてしまう数字だと思うので、この数字を見てどう判断するのかは難しいと思います。
クアトロマーカーテストは血液を採取するだけなので、母体へのリスクはほとんどなく検査を受けることができます。検査自体は簡単に受けることが出来ますが、検査の結果を見てどう判断するのかは事前に考えた上で受けなければ受けない検査だと思います。
29歳でのクアトロマーカーテストの必要性。
私は29歳という年齢なので、クアトロマーカーテストを受けるかどうかは、しばらくかなり悩みました。旦那さんとも相談をしました。
まず、テストを受けて「染色体異常の確率が高い」という結果が出た場合にどうするのか。そもそも、結果としては確率しか出ないので、どのぐらいの確率が出た場合にそれを「高い確率」と判断するのか、ということが頭を悩ませたところです。
クアトロマーカーテストで高い確率が出た場合、確定検査のために羊水検査を受けることも可能です。この羊水検査は確定検査のためほぼ確実に染色体異常があるかどうかを判断することができるようです。
ただし、羊水検査は母体に負担がかかる検査なので約300分の1の確率で流産につながってしまう可能性があるようです。
ここでも確率の話が出てきていて、悩ましいのですが300分の1の確率を高いと考えるのか低いと考えるのかは難しいと思います。私自身は、300分の1の確率は高いと感じます。
健康に産まれてくるはずの赤ちゃんを300分の1の確率で亡くしてしまうのは、確率としては高すぎると思っています。
羊水検査で「陽性」であることが確定したとしても、自分のお腹の中にいる子供を自分の判断でおろしてしまうのか、ということも考えておかなければならないと思います。
妊娠・出産には必ずリスクが伴う。
クアトロマーカーテストを受けるべきかどうかについて考えている中では、「赤ちゃんは必ず健康で生まれてくるという確証はなく、染色体異常に限らずどこかに障害を持って産まれてくる可能性は必ずある」ということを実感しました。
子供を産む、という決断をするということは、どんな子供が産まれてきても自分の子供として育てていくということを心に決めないといけないことだと思っています。
健康的な子供しか育てたくない、という気持ちでは子育ては続けていくことができないと考えています。
クアトロマーカーテストについてや、自分の子供の障害の可能性について考えたことで、自分が母親になるのだという実感が沸いてきたと思っています。まだまだ甘いと思いますが、これからお腹が大きくなっていくに伴って、その実感はもっと強くなっていくのだと思います。
クアトロマーカーテストの結果はまだ出ていません。「結果がどうなっても育てていく」という気持ちはあるものの、やはり結果を待っている間の時間は少しドキドキします。
あと1週間と少し、結果を待ちたいと思います。